はじめに
「潰瘍性大腸炎やクローン病と診断されたけど、これからどうすればいいか分からない。」
「ネットの情報が多すぎて、何を信じればいいか不安。」
そんなふうに感じている患者さんは少なくないと思います。
このブログ「IBDナビ」では、
炎症性腸疾患(IBD)について、専門医の視点からできるだけわかりやすく情報を整理し、
「結局どう考えればいいのか」が分かるようにお伝えしていきます。
このブログで目指していること
IBDは、正しい知識と適切な治療によってコントロールできる病気です。
ただし、実際には
・情報が多すぎて混乱する。
・医師によって説明が違うように感じる。
・学業や仕事、結婚、妊娠などのライフイベントへの影響に対する不安が大きい。
といった悩みを抱える方が多いのも事実です。
このブログでは、
「専門的だけど分かりやすい」「現実的で判断に役立つ」情報を提供することで、
少しでも安心して治療に向き合える状態を目指します。
私について(医師として)
消化器内科医として、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の診療に携わっています。
これまで多くの患者さんを担当し、5-ASA製剤、免疫調節薬、そして生物学的製剤まで幅広い治療を経験してきました。
IBDは患者さんごとに経過が大きく異なるため、「どのタイミングで、どの治療を選択するか」がとても重要になります。
日々の診療では、その判断を丁寧に積み重ねています。
私について(患者として)
そしてもう一つ、
私自身もIBDを抱える患者の一人です。
医師として治療方針を考える立場でありながら、患者として症状や不安、日常生活の制限と向き合ってきました。
・体調が読めない不安
・再燃への恐怖
・生活との折り合い
こうした感覚は、実際に経験して初めて分かるものだと感じています。
なぜこのブログを始めたのか
IBDに関する情報はインターネット上にも多く存在しますが、次のような問題を感じることがありました。
・情報が断片的で、全体像がわかりにくい。
・専門的すぎて理解しづらい。
・逆に簡略化されすぎて判断に使えない。
また、診療の中で
「もっと早くこういう情報を知っていれば‥。」という声を聞くことも少なくありません。
そこでこのブログでは、
・医師としての専門的な知識
・患者としての実感
この両方をともに、
”実際に役立つ形”で情報を整理することを目的していきます。
このブログで発信する内容
主に以下のような内容を扱っていきます。
◾️基礎知識
・潰瘍性大腸炎・クローン病とはなにか
・症状・原因・病態
◾️治療
・各薬剤の特徴(5-ASA、免疫調節薬、生物学的製剤など)
・治療の選び方・考え方
◾️実際の診療での判断
・どのタイミングで治療を強化するのか
・医師が何を診て判断しているのか
◾️患者としての視点
・日常生活での工夫
・不安との向き合いかた
読んでいただきたい方
このブログは、主に以下の方を対象としています。
・IBDと診断されたばかりの方
・治療についての理解を深めたい方
・現在の治療に不安がある方
・長く病気と付き合っている方
最後に
IBDは「長く付き合う病気」です。
だからこそ、
・正しく理解すること
・納得して治療を選ぶこと
がとても大切だと考えています。
このブログが、少しでもその助けになれば嬉しいです。
今後は、「潰瘍性大腸炎とは」「クローン病とは」といった基礎から、治療や実際の考え方まで順番に解説していきますので、よろしくお願いいたします。